山陰・播但線 2003.01.10〜11

この3連休は、本当は滋賀に行くつもりでいた。一昨年の暮れに行き損ねた竹生島や彦根を子供と巡ろうかと。が、今回は妻の両親が遊びに来る日に出掛けるので、子連れではなくなった。ならば、滋賀はまた今度にして、久々に酔狂モード全開で駅に降りまくろうと思う。

01/10(Fr)
今日は仕事が遅番で、自宅についたのは22時過ぎ。急いで支度して、23時すぎに自宅を出る。今回使うのは「ムーンライトながら」号。東京−名古屋−大垣を結ぶ夜行快速列車で、小田原までは全席指定。人気が高く、青春18きっぷの使えるシーズンは指定券の入手が困難になる。
だが、急に予定を変更したにもかかわらず、連休前日+青春18シーズンの、名古屋まで指定の車輌の、しかも通路側を押えてある。苦労した。ザウルスでひたすら空席照会し、取れたのは一昨日。
品川から乗り込む。キオスクで缶ビールと「くんたま」を買っておく。これも通例パターンとなってきた。飲み干して寝る。

01/11(Sa)
目覚めると刈谷。幸田駅構内で人身事故があったらしく、30分ほど遅れている。参ったな、今回は稀に見る完壁な接続の行程で、列車が遅れると新幹線に頼るハメになるのだけれど。もっとも、元々米原−京都では使う気でいたが。
名古屋発6:41の「のぞみ」か6:50の「ひかり」で京都まで行くとするか。思わぬ出費、頭が痛い。
さすがに今日は混んでいて、デッキや通路で寝ている人や座り込んでいる人が多く、トイレへ行くにも一苦労だ。指定取れて良かった・・・でも、寝違えたのか首が痛い。
名古屋には6:40頃着いた。6:41発の「のぞみ」は間に合わないので、50発の「ひかり」に乗ることとする。自由席券を買い、弁当を買って車内へ。きしめん屋がやっていて、食べたいが時間がない。
今日の朝食は「マル得カツカツ弁当」、売店のおばさんおすすめだ。やわらかいロースカツとエビカツが入って850円、ボリュームもあり、旨かった。最近名古屋で弁当を買って、当たりを引くことが多くなった。
関ヶ原を過ぎたら、急に景色が白くなった。霧も出ている。会社の同僚に聞いてはいたが、このあたりは本当に北陸っぽい気候なんだ。

京都に7:40着。花園・円町と朝の京都市内駅にチマチマ乗り降りする。学生が多いが、マナーは関東より良いようだ。
トンネルの間からチラッと望める保津峡を眺め、並河に下車して八木でも下車。以前通ったときから一度降りてみたかった古い駅舎に立つ。ちょっと感動。近くのバス停を見ると、すぐに京都行きの便があるので、隣の駅である千代川あたりまでまで乗ってみる。バス停の前でエンコした車をウィンチでトラックに載せ始めた。何だ何だ?
5分ほどで千代川に着き、福知山行に乗る。6両中、前の2輌だけが福知山まで行き、残りは途中の園部止まり。結構混んでいて、胡麻まで立って過ごす。
居眠りしながら福知山、きつねうどんをすすってから城崎行に乗り換える。福知山は駅の高架化中のようで、裏に大きな高架橋を建設中だ。2両のワンマン列車は、城崎や鉢伏高原、出石あたりへ行くのか、行楽客でいっぱいだ。
八鹿で下車。出石(いずし:小京都と呼ばれる町の一つ)って、地名がとっても風情があると思うの私だけかな、とにかく出石行や鉢伏などへ向かうバスが多い駅前だ。
折り返して梁瀬で下車、古ーい駅舎でしばらくボーッとしたあと、あたりをブラつく。犬にほえられたりなぜか放し飼いのニワトリを見たりして戻り、また折返して和田山へ。そういえば、京都は晴れていたけどこのあたりは雲っていて雨が降っていた様子もある。日本海側の気候ってことだろうか。

和田山では播但線へ乗り換える。「播磨」と「但馬」を結ぶから「播但」線、ばんたん、って発音が、昔はすごく違和感があった。
新井で特急と交換する。「かにカニエクスプレス」と列車に書いてある。香住や竹野まで行くのかな、いいな、カニ食いたいな。
新井−生野で分水嶺を越える。みるみる列車の速度が落ち、あえぎながら登る雰囲気になる。高速道路が並走するが、車の少ないことったらない。4〜5分並走して、車が20台も通らなかった気がする。
寺前で姫路行に乗り換える。なぜか北陸で使用していたカラーリングのキハ58+キハ28が一編成いて驚く。配転かな?
どうやら特急列車が遅れているらしく、列車交換する駅が変更されている。瞬時にこういう芸当ができるのはすごいと思う。間違えたら正面衝突、とまでは行かなくてもやばいことにはなりそうなので、神経を使いそうだが。

甘地・鶴居・福崎と、木造駅舎の駅に続けて降りる。おなかが減ってきたので肉まんを買って頬張る。次に降りた香呂では、駅前のパン屋さんでコーヒーと「黒豆パン」をたべる。この「黒豆パン」、バカうま。抹茶を練り込んだ生地と黒豆の甘さがすごく合う!
結局ずっと列車が2〜3分遅れている。姫路で乗り換え時間がが4分しかなく、これに乗り遅れると予定していた新幹線に間に合わない。
仁豊野でも下車し、姫路へ向かう。暗くなってきた。うっすらとライトアップされた姫路城がきれいだ。あれを見て通勤できるのは、ちょっと幸せな気がするなぁ。
姫路に2分ほど遅れて列車は到着、新快速列車が待つホームへダッシュ!わりあい空いていて、座ることができた。
居眠りしながら新大阪へ。弁当を買って新幹線に乗り換える。ガラガラ、乗った13号車は1/3も座席が理まっていない。
適当に買った弁当を平らげ、ザウルスをつついているうちに東京着。やっぱり新幹線って速い。でも、やっぱりつまらない。食堂車があったら少しは違うだろうに・・・。

マル得カツカツ弁当

八木駅舎

養父駅舎、古い!

なんとも不細工な電車

なぜ北陸のキハ58が?