小海線下車 1999.10.11 行程はこちら

自ら、妻に願い出て出かける旅は久しぶりだ。ここしばらくは妻が出かけるのでその見返りとして出かけるパターンが多かった。

10/11
朝4時に目覚ましのベルで起きる。まだ真っ暗だ。
支度をして、西馬込の自宅を4:20出発。子供も妻もまだ眠っている。
まだ地下鉄は動いていないので、スクーターで大森まで出る。さすがに少し寒い。
京浜東北は朝が早く、大森駅では始発が4:28だ。今日乗るのは4:45発の2番列車、結構客がいる。川崎以遠からは始発だからかもしれない。
上野5:09着。高崎線に乗り換える。東北線始発は5:10発なので、乗り換える人は猛ダッシュで階段を駆け上がってゆく。私が乗る高崎行は5:13発なので余裕。
オールロングシートの7両編成で走る、始発高崎行。オールロングも感じ悪いが、それ以上に寒いのが気になる。JRは基準が一般からかけ離れている気がする。自宅近くのコンビニで買っておいたサンドイッチを食べて、後は睡眠時間とする。
高崎では北陸新幹線に乗り換える。修学旅行生がコンコースに集合している。羽田まで新幹線で出て、福岡まで飛行機に乗るようだ。時代は変わった。私の修学旅行は9年前、新幹線で博多まで6時間半かけて行った覚えがある。
かけそばをかき込み、ホームへ上がる。始発の長野行「あさま」は空いていた。指定の方が埋まっている位だ。
佐久平で下車。近くに大手スーパーがある以外は原っぱだ。まだまだこれから、ということか。
小海線のDCに乗り、乙女へ向かう。リンゴが色づいている。長野だなーと思う。
乙女の駅は、目の前をしなの鉄道が通り過ぎる。向こうは停まらないが。それにしても、駅名が変わっている。
近くに乙女湖という湖があるらしいので行ってみる。駅から遊歩道がつながっている。いってみると濁った池が一つ、どうもこれのことらしい。小さい湖だ。「乙女池」のほうが実状に合っている。
東小諸へ。乙女と同じく目の前にしなの鉄道が通るが、ここも向こうは通過。あたりは住宅地なのが乙女と違うところだ。なぜか、旅ノートが置いてある。ちょっと場違いな感はある。
折り返し乗った列車は中込で4分停車。9年前降りたが記憶にない。車両基地もあり、主要駅の風情だ。
臼田で下車。木造駅舎が健在。駅前もすっきりしていてよい。ここから、龍岡城まで田圃の中を歩く。日が出てきて暑い。結構稲が倒れている。風が強かったのか、代かきが甘いのか?
龍岡城は、駅付近の雰囲気が農村だ。トラクタが似合う。
太田部へ戻る。小諸か佐久へ行くのだろうか、列車は結構混んでいる。
太田部駅はベンチが汚い。近くの老人会で手入れしているらしいが、やる気が無いのか汚すバカがいるのか。
折り返し小淵沢行に乗る。途中の羽黒下は、暗めの色調の駅舎と、旧い旅館だろうか、駅前に立派な木造建築があり、雰囲気抜群だ。近いうちに降りてみたい。羽黒下の街は旧い建物が多い。宿場なのか?
八千穂は近くに木造の旧い工場がある。酒造にも見える。ここも木造駅舎が健在。
小海で結構乗り、千曲川沿いに走る。観光案内が入る。自動放送だが。
佐久広瀬で下車。川の畔の静かな駅だ。人気がないが、それもそのはず、まわりに人家はほとんど見えない。
折り返して高岩下車。集落の駅といった感じ。さっきから、乗る列車乗る列車、小海で客が増える。やはり要衝だ。
折り返し海尻で下車、松原湖まで歩く。国道を行くが、歩道の整備が甘く、トラックがスレスレを通っていく。落石覆いがある区間を歩くのは初めてだ。眼下に小海線の線路が見える。国道はかなり高いところを走っており、見晴らしがよい。
約30分で松原湖駅着。崖下にあるような駅で、駅前が実に狭い。
山登りの人々がベンチでブドウを食っている。この人たちは開放感からか、ときに羽目を外してメーワクな人になるきらいがあるが、今もブドウの皮・種をホームから吹き飛ばして大笑いしている。
戻って馬流。私鉄時代のままのような、集落に溶け込んだ駅だ。駅前通は幅2メートルほどしかない。喉が渇いたが、近くに自販機は見あたらなかった。
信濃川上に下車。長年の念願がかなって下車できた。静かな駅だ。駅前の商店が、廃業して久しいのか幌がボロボロだ。みっともないなー。村の顔なのに・・・。
戻って佐久海ノ口に2年ぶりに再訪。前に訪れた海ノ口温泉へは行かず、近くのレストランで遅い昼食。なかなか出てこず、時計を見ながら食う。結構旨かったが、ちょっと高い。駅へ着くと発車3分前だった。
清里でかなり大勢乗り、小淵沢では2分接続のホリデー快速への乗り継ぎ客で階段がごった返している。なのに階段前で検札・乗越精算のテーブルを出しておく駅員に腹が立つ。おまえには、混雑しているのが、わからんのか!
ホリデー快速ビューやまなし号は、指定を取ってあるので座れる。東海道線で主に走っているダブルデッカー車で、居住性が非っ常に悪い。やたら浅くて直角なシートにあと3時間つき合うと思うと、今から気が滅入る。
新府のあたりでうっすら富士山が見えた。きれいなシルエットだ。韮崎手前の街が俯瞰できるところもいい風景だ。
喉が渇いて干上がりそうなので、甲府で停車中にダッシュで買う。おばさんがモタついて乗り遅れそうなので、足でドアを止めておく。
実に座り心地の悪いイスだ。設計者の頭を疑う。非リクライニングでは個人的には最悪だと思う。また、この列車、ダイヤも良くない。車販が無いのは仕方ないとしても、自販機がない編成が3時間も長時間停車無しで走る。オマケに日野春・甲斐大和・四方津と特急通過待ちでの運転停車が多い。甲府か大月あたりで5分くらい停めとかないと、3時間缶詰+通過待ちの鬱憤で客が切れるぞ、マジで。たばこ吸う人はさらにつらいだろうに。
向かいに座ったおばあちゃんが面白く、私のヒザ触ったりバッグ触ったりで、同行の人にいちいち注意されている。言動は正常だが、少ーしボケて来ているのかも知れない。
東京に19:07着。恒例のコージーコーナーのケーキで土産とし、京浜東北に乗り込む。最後のホリデー快速が一番疲れた。馬流−松原湖の徒歩よりもね。金輪際乗りたくない車両No.1だ、215系。


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10/11 (Mo)
大森445-<414B>-509上野513-<821M>-656高崎716-<501E LEs:あさま501>-742佐久平750-<129D>-759乙女819-<221D>-821東小諸832-<3226D R:きよさと>-(中込854-59)-907臼田・・<徒歩2.0Km>・・龍岡城935-<223D>-938太田部959-<228D>-1051佐久広瀬1101-<225D>-1131高岩1138-<230D>-1154海尻・・<徒歩3.3Km>・・松原湖1234-<227D>-1247馬流1259-<232D>-1330信濃川上1352-<229D>-1404佐久海ノ口1456-<234D>-1553小淵沢1555-<9592M R:ホリデー快速ビューやまなし号>-1907東京1915-<1821B>-1932大森