西日本周遊2 2000.7.21〜7.28
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7/24 (Mo)
船内放送で目が覚める。4:20、まだ暗い。顔を洗い、前回と同じくスタンドでうどんを食う。旨い。
定刻に砂津港着。ここは駅までが遠い。半年前、松山行きに乗り遅れそうになり、ダッシュしたことを思い出す。
5:15発折尾行きに乗る。時刻表を見て、時間に余裕があるのでスペースワールドで下車。更地の残る駅前だが、道はよく整備されている。テーマパークの最寄り駅にしては遊びのない駅だ。
後続の列車で折尾へ向かう。黒崎−折尾間では西鉄北九州線と併走するが、まもなく熊西−折尾は廃止になり、黒崎−熊西は筑豊電気鉄道へ移管されるらしい。残念だ。
折尾からの筑豊線下り列車がしばらくないので、二島へ寄り道することにする。駅構内通路のレンガ積みアーチをくぐり、筑豊線上りホームへ。キハ67が待機している。この車両に乗るのは7年ぶりだ。二島下車。あたりをぶらつき、折り返しの中間方面列車に乗り込む。折尾で9分停車、空腹だ。折尾で腹が減ったらかしわめしだろう。買ってきて列車で包みを開く。折尾から先の区間は、架線が張られている。今にも電車が走ってきそうだ。
筑前垣生で下車。見た目が古風な駅舎で未改築かと思ったが、実は建て替えられているようだ。一駅戻って中間下車。床が木貼りの跨線橋を渡る。廃止された香月線の跡は道となって生きているようだ。
客車普通列車
ここから乗るのが日本最後の客車鈍行の一つ、門司港行。DD51に牽かれて50系客車がやってきた。通勤時間帯にかかってきているので混んでおり、黒崎まで立つ。東京に比べ、いわゆる「マナー」は悪い。二人でボックスを占拠していても悪びれる様子もない。
約1時間で終点、門司港着。頭端式のこの駅で、客車列車は当然推進運転(バック運転)で引き上げるのかと思いきや、到着した4番ホームには機回し線がある。しっかり付け替えて引き上げていった。数分後に脇の側線に今度は推進で入ってきた。客車列車はこういったところが煩雑だが、見ている方としては面白い。
筑豊線の電化が近いことは前述したが、おそらくその暁にはこの貴重な客車列車も姿を消すのだろう。

門司港
改札を出て駅舎を眺める。威風堂々として、それでいて目立ちすぎないのがいい。構内に遺構が多く、生きた記念館、もしくは駅自体が鉄道のテーマパークのようだ。
しばらくぶらつき、小森江駅へ。通勤通学のために作ったような簡素な対面ホームで、門司港とはえらい違いだ。
後続の田川後藤寺行きで八幡へ向かい、帆柱ケーブルの山麓駅まで歩く。かなりの急坂を息切らしながら20分で到着した。全身から汗が噴き出す。しんどい。
雲行きが怪しい。風で山頂のリフトは運休だそうだ。残念。
帆柱ケーブル
10:00発の便は乗客が私一人。今にも雨が降り出しそうな中、発車。山上までは10分弱で着く。一面の霧。展望はおろか、100m先のホテルの様子さえ満足に伺い知ることができない。
霧の中、ちょっとあたりを散策する。子犬がセミと戯れている。私が歩くとついて歩く。かわいいが、犬嫌いとしては少々ウザい。
人はいないし景色は見えないしでつまらないので、30分後の便で山を下る。客はまた私一人だ。夜景がすばらしいらしいので、今度は夜(妻と)来てみたい。
八幡駅へ向け歩き出す。なぜか寒い。途中で雨が降り出し、雨宿りしながら進んだが、雨は強くなる一方だ。ついに徒歩で戻るのをあきらめ、タクシーを拾う。敗北したようでちょっと悔しいが、駅に着く頃にはバケツ転覆級の大降り。列車が止まらないか心配だ。
駅構内のうどん屋でゴボ天うどんをすすりながら、このあとどうするか考える。今日は23時までに大分に着いていればよいのだ。久しぶりに日田彦山線に乗ってみたくなり、とりあえず城野へ向かう。土砂降りの中列車は定刻で走っている。西小倉で日豊線に乗り換え、城野で日田彦山線の時刻を調べると、20分待ちで列車があった。思いつきで行動してるにしては接続がよい。
石田の駅舎はレトロな雰囲気で、なかなかいい感じだ。このあたりは私鉄買収路線なので、駅舎に特徴がある。
この列車では日田まで行けないので、どこかで降りようと思う。石原町もいい感じの駅舎で降りてみたいが、どこかにスイッチバック跡のような駅があったはず・・・あった、次の呼野! さっそく下車。が、駅舎は取り壊されたのかどこにもなく、小汚いトイレがあるのみだ。
天井
次の列車は40分後、雨の中待つのはしんどいな、と思っていたら、城野行きが来た。これに乗って一駅戻り、石原町で下車。あちこちに装飾がみられ、小さいながらもなかなか見応えがある駅舎だ。窓枠に丸みをつけたり、ほとんど目に付かないであろう天井に細工をしてみたり。
雨が上がり、明るくなってきた。近くの農協ストアでカゴ○野菜ジュースを久しぶりに見かけ、買って飲む。
乗った日田行きは運転士の訓練中。見習い一人に熟練?3人がついている。呼野の手前で右側に築堤跡が見える。スイッチバックの引き上げ線跡だろうか、それとも炭坑への支線跡だろうか。
採銅所で3分停車。痛んではいるが、ちょっとモダンな駅舎だ。正面のトンネルの断面が広い。交換設備の有効長を稼ぐためトンネル内にポイントを設置した跡のようだ。2両のワンマン列車が行き来するだけの路線に成り下がった当線の、かつての姿が思い浮かぶ。
田川後藤寺で約15分停車。運転士も交代のようだ。緊張の面持ちだった見習いくんの顔がほころんでいる。
彦山の駅舎に惹かれて下車。英彦山への登山口だが、全体的に寒々としており、手入れが行き届いていない感が強い。どうも、観光地の古い駅舎は手入れのしにくさからか冷遇されている。ここや紀勢線の那智がいい例だ。駅舎内に陶磁器の店があり、ここだけはきれいに改装されているが、それ以外は落書きだらけで非常に汚い。
40分後の列車で一駅戻り、豊前桝田にも降りてみる。突然雨が強くなる。今日は一日雨かな?
ホーム一面の静かな桝田駅を後にし、日田行きに乗る。さっきから乗る列車すべて、冷房が効きすぎて寒い。
16:30、日田着。日田温泉にでも入ろうと案内所に行ったら、公衆浴場はないとのこと。また、この時間では入浴のみを受けてくれる宿が1件しかないらしい。しばらく迷ったが行ってみることにし、パンフレットをもらって出る。
非常に空腹なのでまず駅前のラーメン屋で飯にし、いざ温泉へ行こうと店を出たら土砂降り。傘なしでどうにかなるレベルではない。止む気配もないのでタクシーで行く。「山陽館」という旅館で、¥800、22:00まで入浴可らしい。良心的だ。
私がいるのが場違いな気がする立派な旅館だが、臆せず入ろうとした瞬間、ある文章が目に入った。
「本日貸し切りのため入浴のみの方お断り」(実際はもっと丁寧にかいてあった)!!
話が違ーう!! だが、掛け合ってみたら快くOK。川の流れを眺めながら湯を堪能した。入っているのは私一人。なんだ、表の注意書きはオレのためのものか?
旅館なので、シャンプーやドライヤーが完備されているのもありがたい。
さっぱりしたところで、雨は相変わらず降っている。せっかく温泉に入って雨に濡れるのもバカらしいので、またタクシー。風呂にはいるだけで2000円使った。散財・・・金銭感覚が狂ってきている。気をつけよう・・・。
日田からの大分方面由布院行きはキハ125の2両編成、つまりトイレがない。今のうちに行っておく。
夕暮れ時の久大線をゆく。豊後森の手前に、妙な形の山がある。靴を踵あわせに並べたような、人工的にも見える形をしている。シルエットしか見えないので詳しいことはわからないが。
由布院手前で、結構大きな街の夜景が見えて驚く。湯布院町って、大きいんだ。
由布院では、すぐ接続の大分行きに乗る。ザウルスのバッテリーの消耗が早い。メールもデータ整理も旅行記もこれ一つでやっているのでやむを得ないとは思うが、三日しか持たない。PI−4500は十日くらい持った記憶がある。
大分に21:00着。洗濯しようと思い交番でコインランドリーの場所を聞いたが、4Kmくらい歩くと聞いて諦める。明日朝の鹿児島でやろう。7年前に一度やったことがあるし。
バスは駅から10分くらいのターミナルから23:00に出る。時間があるので駅前のドトールでコーヒーを飲んで過ごす。が、21:45でお終いで、仕方がないので駅待合室で時間をつぶす。ICテレカ用公衆電話があるので、ザウルスでケーブルレス通信を初体験する。なかなか快適だが、微動だにせずザウルスを電話機に向けている姿は結構異様かもしれない。
金池バスターミナルへ歩いて向かい、22:30頃着く。とても暗くて目立たず、危うく通り過ぎるところだった。目の前のコンビニでビールを買って飲んで過ごす。なんだか毎晩飲んでいる。
バスは10人足らずの客を乗せて鹿児島へ向けて出発。こんなに空いている夜行バスは初めてだ。

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7/24 (Mo)
〜500砂津港・・小倉515-<123M/クハ4l1-206/4/l>-528スペースワールド550-</クモハ813ー235/8/4>-601折尾604-</キハ673/4/1>-609二島618-<6529D/キハ471079/2/1>-筑前垣生-<キハ6714/5/4>-中間-<オハフ501281/L(DD51871)+6/1>-門司港839-</クハ411-1618/4/1>-小森江856-<キハ471077/3/2>-八幡・・山麓1000-<lほばしら>-山上1040-<2さらくら>-山麓=<TAXI>=八幡1126-</モハ811-l02/4/2>-戸畑1146-</クハ813-221/3/1>-西小倉120I-</モハ415-1520/4/3>-城野1223-<ワ/キハ1471069/2/1>-呼野-<ワ/キ八1471043/2/1>-石原町-<ワ/キハ1471032/2/1>-1443彦山1522-<ワ/キハ14754/2/1>-1527豊前桝田1541-<959Dワ/キハ1402041/1/1>-1632日田〜日田温泉〜日田1849-<Dワ/キハ125-21/2/1>-由布院2007-<4875Dワ/キハ125-16/2/1>-2103大分・・金池T2300=<トロピカル号>=